シネフィルsobax

~映画の備忘録ブログ~

決戦は日曜日

3.3/5

実際、内情はこんな感じなのかも知れない。

のっけからヤバげなテンションで、それ風な事を言う二代目。

世襲かと思ったら、いいように使える駒として投入されていた実情。

やりたくないけど「もうやめられないから」「こういうもんだから」

で無理矢理そのポジションに収められる。

フィクションなのは承知の上だけど、会社も社会(政治含め)の縮図なのだと、改めて実感した。

生贄にされるというよりかは「じゃあ今回は自分で」てな感じで

達観した笑顔を見せていた音尾琢真が印象的。

その後一切、喋りの中ですら出て来ないのもあっさりしてて面白かった。

この映画で今更ながら小市慢太郎さんを知ったけど、いい俳優だな。

「19歳と飲みに行ってはしゃいでる宮沢りえ」っていう風に考えたら面白いな~。

コメディの宮沢りえをもっとみたいと思える作品だった。

 

プロミシング・ヤング・ウーマン

3.9/5

チャプターっぽく物事が進んでいくんだけど、

出てくるテロップがローマ数字なのかなと思ったら違った。

4で「あー!」ってなった。

終盤で自分の行く末をあんじて、色々先回りしていたけど、

これ今までも似た様な事していて、よく今まで難無く生きてこれたよな。

製作にマーゴット・ロビーがいて、この人は色んな作風の映画に関わって凄いなと思う。

いつも悪者のクランシー・ブラウンがこんな穏やかなお父さん役をしてるなんて。

ケンコバが言ってた事と似てるけど、これは人生で一回観た方がいい。

女性に優しくなれると思う。

 

ボーン・スプレマシー

3.4/5

これは1の応用編って感じだ。

何となくそうかなーって感じの事が起こってこうするのかなーって感じで進んでいく。

過去の清算というか、自分のした事と向き合って前を向くボーンがいい。

最後のパメラに「疲れてそうだ」って告げて去るシーンと

また見張られていたパメラの表情とEDに入るこの感じ、たまらんなー。

シティーハンターと同じスタイルだと思う。

個人的にボーンシリーズが面白かったのはここまでかな。

 

ボーン・アイデンティティー

4.2/5

何回か観たけど、改めて観るとこういうストーリーだったのかと思った。

また、映画一本を通してボーンの持っているものが解放されていく様は

一本まるまるボーンの自己紹介というか、そういう感じがしていい。

一本まるまる使う事で、長編を暗示していたのかな。

物語の中での色んなイベントで、ボーンの素質を紹介してるんだなと思った。

色んな言葉が喋れたり、銀行では逃走術だったり

最初の暗殺者と対峙するところでは、近接格闘技だったり、ボクシングもできたり。

教授と戦うところでは、銃器や環境を利用する戦闘IQ。

CIAのアジトを見つけるのなんかもスパイの素質そのものだ。

好きな場面は、スナイパーとショットガンで戦うシーン。

完全に不利な状況で、環境と持っているものだけで立ち向かうところがいい。

あとは階段から落とす死体に乗って、迫る敵を倒すシーン。

ここは衝撃的だったね。

でも子供ながらにも、落とす時は放物線を描く動きなのに

死体に乗った状態で撃つ時は垂直落下気味に落ちてるんだよね。

普通の事務っぽいニッキーが、クリス・クーパーを差し置いてしばらく出続けるとは

この頃は露にも思わなかったね。

EDのExtreme Waysがまたカッコいいんだよね。

 

ワイルド・スピード

3.5/5

やっぱりこういう、汗臭くて埃っぽい感じがいいね。

最近は世界を救ったりしているけど、元々は悪党なんだよな。

そういうとこも、もう忘れてしまっているよ。

昔はスープラなんて…。って思っていたけど、大人になったらスープラのヤバさに

そりゃ人気あるよな、なんて思ったり。

ミアはホンダ車担当だったのかな?

護送車からドミニク奪還の時もNSXに乗っていたし、この作品でもインテRに乗ってたね。

 

ワイルド・スピード SKY MISSION

3.3/5

これこれ!数台に囲まれたところから車でダイブしていくシーン。

毎回ここで「テルマ&ルイーズ」のラストとかぶるんだよ。

二作続けて女性格闘家が出てるのは、なんだか地味に嬉しい。

この映画、マッチョが出てるのに、あまりパワープレイが見れないんだけど

(ドムのドバイで車持ち上げシーンくらいかな)

後半で巻き返してくる感じは好き。

横転した救急車のフロントガラスから縦で出てくる。

ちきちきミニガン撃ち合い対決。

この辺、サイコーに脳筋で好き。

この映画、シリーズの中ではそれ程って感じなんだけど、やっぱラストはいいね。

浜辺のシーンからもう駄目だな。

最後の「FOR PAUL」のフォントまでしっかりしてるんだもんな。

 

 

フォードvsフェラーリ

4.2/5

やっぱりクリスチャン・ベールの役作りは凄いな。

実際のケン・マイルズにめちゃ寄せていってる。

尺は長いけど、丁寧に整理されてる感じで全然疲れなかったし、重くも無かった。

中でもやっぱり車両開発シーンが好き。

ジャッキー映画の修行シーンみたいにわくわくする。

終盤、ちょっと衝撃的だったな。

「フルスピードで走るのが俺の人生だった」って言ってる人にも観て欲しい。

あの埃っぽい、蒸し暑い、ガソリン臭いような雰囲気がこの映画にはある。

どこまで脚色されているかまでは分からないけど、実際の話しで

みんなで同時にゴールしようと言ったやつ、その案を気に入ったやつは

マジで寒いし、レース観戦する資格も無いと思うよ。

バトルで勝つ車か、ぶっちぎりに早い車がカッコいいに決まってる。

なに仲良しやってんねん。